ごやと妊婦生活

修羅の国、福岡での保活ログ。余力があれば海外ドラマ、映画のネタバレ感想とか書くかも。

「ミザリー」鑑賞

思った以上に怖かった!!!

「著名な小説家ポールが彼の大ファンの女性、アニーに助けられたと思ったら監禁されて超怖い目にあう」というざっくりしたストーリーだけ知っていた本作。そんなに派手なアクションはないしオバケも出て来ない。相手は普通っぽいおばさんで殺した相手をムシャムシャ食べるようなサイコ野郎でもない。まぁそんなに構える事もないかなーと思って観たんですけど!けど!

すっごい怖かったです!

主人公のポールにそこまで落ち度はなく、狂信者に目をつけられた故の悲劇。

アニーの気持ちも分からない訳ではないんですよ。私だってNARUTOでアスマ先生が死んだ時はどうにかして岸本先生に描き直して欲しいと思いました。この事実を改変出来るなら多少の犠牲もやむ無し、と。

でもさ、大好きだった小説の主人公が死んだからって作家を監禁して墓場に入った主人公を生き返らせろ(しかも「死を無かった事にするのではなく、死から蘇らせろ」だそうです)ってのはさすがに無理があると思うよアニー!

最初からちょっと様子はおかしいけど、そこまで不審な感じもなかったアニーがミザリーの死を知って発狂してからの「言葉の通じない感」本当に怖かったです。自分があそこまで激高する事がない所為でしょうけど、アニーを見てると「理解不能」という四文字が頭を埋め尽くしていきます。その後アニーは殺人犯だった事が発覚するんですけど、逃げ出そうとするとポールの足をハンマーでへし折る姿にはうっかりおしっこチビリそうでした。何人殺してようが「生きてる人間の足をへし折る」ってイベントには多少躊躇いを感じると思うんですよね。自分自身に置き換えたりとか相手の痛みをちょっとは想像しそうなもんじゃないですか。

ただね、アニーはフルスイング出来るんですよ。

彼女にはそんな気持ちを感じる回路がそもそも備わってないんだろうなと言うのがヒシヒシと伝わってくる良シーン!自分の足首を擦りながら見てました。

そんなアニーの錯乱ぶりも凄いけど、それを目の当たりにしたポールの演技もすごく良かったですね。「これは刺激したらアカン」って顔に書いてあるんだから役者さんって本当に凄い。

 ラストまで緊張感が途切れる事なく続いていて、観て良かったなぁ!と思いました。誰にも勧めないけど、個人的には好きな映画です。