ごやと妊婦生活

修羅の国、福岡での保活ログ。余力があれば海外ドラマ、映画のネタバレ感想とか書くかも。

「キャリー」鑑賞

 なんの気なしに見た映画でゴリゴリメンタル削られました…。

内気でコミュ障、家庭環境も不安定な少女キャリーちゃんが初潮をきっかけにスーパーパワー覚醒。しかし彼女の周囲は意地の悪い同級生やすぐトランスする母親しかいない。不穏な空気を纏いつつプロムの夜は近づきそして惨劇は起きる…!といったお話。

何より主演のシシー・スペイセクさんの演技力と雰囲気がすごいです。

「ああ、この子何となくイジメられそうだなぁ…」という独特な雰囲気と、どこか守ってあげたくなる儚さを兼ね備えつつ、一度能力発動すれば見てるこっちがチビるような表情を見せてくれて、見てる私の気持ちは弄ばれっぱなしです。

周りの環境さえ違えば、家庭か学校かどちらかでも彼女が安らげる場所だったら、こんな悲劇は起こらなかったんだろうなぁと思うと本当に胸が痛みます。「俺なら守ってあげるのに!!!」という意味のない熱意がムクムク湧いてきてしまうのは、不器用な娘を見ている気持ちになってしまうせいなんでしょうね。

ただそんな気持ちで観ると、プロムの惨劇→自宅崩壊の流れでキャリーちゃんの感じる絶望の深さに打ちのめされるのでオススメしません。私は打ちのめされました。

特殊効果の技術の差で、正直プロム会場の惨劇は「まぁ30年以上前の映画だからこんなもんだよね」って感じなんですよ。

だからこそ、ついキャリーちゃんの心の動きを無駄に妄想して一人で打ちのめされてしまう。

考えれば考えるほど、ホラー映画と言うより鬱映画フォルダに分類したくなる1本。

リメイク版はクロエちゃんが主演らしいですね。

個人的にはあんな意志の強そうな眉毛の娘さんは向いてない気がするけど、どうなんでしょうか。

機会があったら観てみたいなぁと思います。